TRAVERING

なぜ旅に出るのか?そこに地球があるからさ。

未知の絶景(番外編2)

      2015/10/15

(番外編1)からのつづき

#36:感動の径

「ねぇ聞いて、めっちゃ面白い話があるんだけど」女子にありがちなトークの出だし。オイオイそんなにハードル上げてどうするよ、といつも突っ込みたくなるのだが、この絶景は「感動の径(みち)」である。オイオイそんなにハードル上げてどうするよ、と突っ込みたくなるが、案の定。感動するっちゃするけど、まぁ美瑛みたいで素敵だね……なんてことに。言わんこっちゃない!

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#37:網走刑務所

教科書にも載っていたこの写真。なぜだか忘れられなくて、ベタだと分かっていてもどうしても行ってみたかった。閉館1時間前に駆け込んだのですが、見応えアリ!3時間ぐらいは見てられるテーマパーク。みんな気になる脱獄犯がリクエストにお応えする形でやけに丁寧に紹介されていたりするのも逆説的で面白いです。

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#38:原生花園

網走から斜里に向かう道は、海沿いに並走する線路に並走する道路。世界の中心で愛を叫んでも恥ずかしくないくらい、海と平原が続きます。その途中にポツリ。異様なオーラを発しているのがこの場所。まるで妖精の森。中に入るとエルフの王国にでもワープしてしまいそうな(それからベラが仲間になって氷の館に行ってフルートを取り戻したりする冒険がはじまりそうな)不思議で魅惑的な光景なのでした。

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#39:ラワンブキほ場

あまりにも物悲しいので本編では写真を掲載しなかったラワンブキほ場。ラワンブキを傘にしてその大きさがわかる写真を撮りたかったのですが、シーズンを過ぎたこの場所に僕以外に人はいない。しかたなくスマホを置いたが分かりにくいし絵にならない。見れば見るほど虫食いの葉も気持ち悪くなってくる。これでも来た道を1時間引き返して辿り着いた場所なのです。そしてまた1時間かけて道の駅「あしょろ」に戻ってくるという……絶景ハンターの見えない苦労に共感してほしい。

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#40:然別湖

北海道の十勝と東京の2拠点で事業を営むタカさんが教えてくれた場所。ユーミンもお忍びで訪れるという静謐な場所で野営した一夜は素晴らしかった。この時間を写真で伝えるのは難しいと判断した。タカさん、最高に絶景でした。番外編を読んでくれた方には知っておいてほしい絶景のひとつです。

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#41:すばらしき普通の田園風景

これは夕張から札幌に向かう途中の名もなき絶景。北海道を一周してから札幌に向かったので、久しぶりの都会暮らしが楽しみで仕方なかった。それでも名残惜しき田園風景。「すばらしき普通」の美しさがここには写っていると思うのだ。

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#42:石山緑地

北海道へ転職してしまった、とびきり優秀で個人的に敬っていた同期とススキノで飲んでいたのだが、未知の絶景についても聞いてみた。そのとき教えてくれたのが石山緑地。子曰く、東京の人はほとんど知らないのではないかという。翌日に行ってみると、北海道ならではのスケールのアートによる人工絶景がスゴイ!のでありました。さて、その帰り道に木漏れ日の道を走ることができた。そのとき隣にその美しさを共有できる人もいて絶景度が増した。やっぱり一人旅もいいけど、一人じゃない旅はもっと楽しい。

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#43:もうひとつのそば畑

本編に出てきた音威子府のそば畑。そのときも感動しきりでしたが、当時はまだ8分咲き。「これからもっと白く咲くんだよ」と教えられていました。それから1週間ほど経ったある日のこと。再び広大なそば畑に出会いました。札幌から倶知安に向かう途中ぐらいだっただろうか。こういう景色が眠っているのだから北海道はたまらない。

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#44:白鳥湾展望台

室蘭の手前にあり、街の全貌を見渡せる展望台。景色自体はそれほど印象に残るものではないのだが、空に映えるこの標識の美しさは記憶に残る。

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#45:幌加駅跡

時に忘れられた線路がなんとも美しいこの絶景。これは廃墟マニアでなくても美しいと思えるはず。絶景写真としても申し分ない!のだが、線路は続くよどこまでもに見えて、写真に写っている範囲以外は線路もなくただの野原。アクセスも悪く苦労して辿り着いた割にこれだけ!?となんともささやかなのだ。記事を読んで実際に行ってくれる人がいたら、これだけでは申し訳ないので却下。なので、本編にある絶景は本当にどれも写真に納まらないほどボリュームのある絶景なのだ。

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#46:毛無山

小樽市街を見渡せる展望台がある毛無山。夜景もまた素晴らしい。

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#47:神威岬

積丹ブルーで有名なこの岬。観光地化されてはいるが、その美しさはやはり別格。灯台があるのだが、大昔は道がなく、船で灯台までやってきて住み込みで灯台守をしてくれていた人たちがいたという。生活物資を買い出しに町に出るとき、船が難破して帰らぬ人となった方もいたそうで、その歴史上の名もなき人物たちに敬意を抱くのでありました。

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#48:地元の人たちがドライブする「函館の裏夜景」

本来ならば、最初の絶景になるはずだった。青森からフェリーで函館に到着後、ガソリンスタンドのお兄さんが教えてくれた絶景は、函館の“裏夜景”。ロープウェイで登って眺める“100万ドルの夜景”が有名だが、裏夜景は地元の人が知る人ぞ知るドライブスポットだという。それが「城帒スカイライン」。中心地からは少し離れるが、函館山から見る夜景ではなく、函館山をバックに夜景が楽しめるという。しかし、その日はあいにくの大雨。霧ばんでいて満足に見れそうにない。ドライブだけでも、という気持ちで辿り着いた城帒スカイラインの展望台は、ただの白。再度チャンスがあれば行きたい未確認絶景である。

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#49:メルヘンの丘

女満別のメルヘンの丘。ネーミングがいい。教えてくれた北海道出身のまぁちゃんや、シェアメイトのあずあず、あっきーと札幌で会えたのも嬉しい旅でした。

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#50:ホッカイダーたち

苫小牧から大洗や仙台までフェリーが出ていて、バイクで北海道を旅するホッカイダーたちは、最後にここに集結する。写真の10倍ぐらいの規模でバイクが並んでいる光景も絶景。こだわりの大型バイクだけでなく、原チャやチャリも稀にいたりして、それぞれの旅を満喫したのだなぁと、ライダーたちのその表情でわかるのでした。

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以上、番外編を合わせると50の絶景を紹介させていただきました。北海道の「未知の絶景」はこれで完結!まだ本編を読んでいなければ、ぜひ、あわせて読んでみてくださいね!

未知の絶景(前編)
未知の絶景(後編)
未知の絶景(番外編1)

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