TRAVERING

なぜ旅に出るのか?そこに地球があるからさ。

旅人に転職したコピーライター「志賀章人」です。これまでの歩みを振り返ってみました。

      2017/01/18

あらためて、自己紹介をさせていただきたいと思います。

旅人に転職したコピーライター「志賀章人」です。

先日、世界一周団体「TABIPPO」で講演をさせていただく機会がありました。「旅大学」という旅から学ぶコミュニティで約30人の方にお集まりいただきました。そのとき、お話しさせていただいたテーマがこちら。

TABIPPO.001

 

そもそもコピーライターってどんな仕事なのでしょう?

Change your words.
Change your world.

コピーライターは、言葉で世界を変える仕事です。

 

と言いたいところですが、

会社員時代のぼくは、スーツとか、クルマとか、アイスとか、ブラジャーとか、とにかく色んな商品のプロモーションコピーを書いてきました。チラシ、カタログ、POP、新聞、雑誌、ラジオCM、テレビCM、もちろんウェブも。

「商品を売りたい、知ってもらいたい」そんなお題に対して、企画をゼロから考えて、コンセプトコピーで軸を通す。そして様々なメディアに展開させていく。広告の上流から下流までの言葉を一気通貫で書かせていただく仕事ばかりで、「働いている」と思ったことがないくらい、「遊びみたい」な仕事でした。忙しいは忙しかったですが、血尿を出しながらも、気がつけば7年目に突入していました。

 

広告賞にも挑戦しました。宣伝会議賞、販促会議賞などなど、ちょこちょこと受賞することもできました。たとえば、こんなお題がありました。

CASE1:「食」をテーマに新聞広告をつくってください。

ぼくは、こんな新聞広告をつくりました。

食べ物で好きになった国がある/志賀章人

TABIPPO.001

これは「新聞広告クリエーティブ」という広告賞の課題だったのですが「優秀賞」に選んでいただきました。コピー自体に何のテクニックもありません。嫌韓ブームやヘイトスピーチにあふれていた世の中の疑問に対して、自分が伝えたいと思っていたことををそのままメッセージにしました。

 

ほかにも。

CASE2:「シェアハウス」をテーマにイベントを開催したいという友人がいました。

ぼくは、こんなコピーを書きました。

TRAVERING志賀章人2

 

TRAVERING4志賀章人

 

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50枚ぐらい作ったら、「いいね!」と言ってくれた方たちがいて、実際に渋谷駅に掲載してくれました。

TRAVERING7志賀章人.転載禁止

TRAVERING8志賀章人

TABIPPO.001

ぼくは、「商品の最も幸福な瞬間にシャッター」という法則だと考えていますが、とにかくシェアハウスっていいなぁと思った瞬間をひとつひとつ思い出しながら、シャッターを押すように、スケッチするように、ひとつひとつ言葉にしていきました。

 

ほかにも。

CASE3:スーツを脱いで、旅に出よう!オガシェアラ!

ぼくのなつやすみとして、「オガシェアラ」というプロジェクトを立ち上げ、こんな企画・コピー・デザイン・プロデュースをしました。

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これまた50枚ぐらい作りました。ほかにも、WEBサイトでリアルタイム発信、イベント出展、ラジオ出演、新聞掲載、そして「未来住まい方会議 by YADOKARI」での連載。旅を広告的にプロモーションしてみたわけです。このプロジェクトについて詳しくは、「旅を発信するには?」をご覧いただけるとまとまっています。

TABIPPO.001

とまあ、そんなことしてたら、プライベートのほうが楽しくなっちゃって、会社を辞めました。仕事自体は最高に楽しいけど、スーツは着ないし、クルマは乗らないし、アイスは食べるけど、ブラジャーは着けないし。もっと感情移入できること、たとえば、旅のことを書いていきたいな、そう思って「旅人に転職したコピーライター」になりました。コピーの仕事は続けています。ぼくは会社ではなく職業に就職したという意識があって、今も、これからも、生涯コピーライターであり続けたいのです。

 

さて、「さっそく旅に出よう!」と有給消化中にバイクで長野県の善光寺門前エリアに住む友人を訪ねました。そして、そのまま、友人をたどって東北を北上していくうちに、北海道にも行きたいなと思って企画を提案しました。小笠原の記事を読んだ「未知の細道」の編集長がうちでも記事を書かないかと話をくれていたのです。

そして書かせていただいたのがこちら。

あああああ

まだ見ぬ絶景をドライブ!
未知の絶景

北海道を旅する「未知の絶景」という企画を提案。絶景ブームに対して「自分の目で見る景色こそ絶景」とメッセージしたいと思いました。ありがたいことに、当時の「未知の細道」史上最多の「700いいね!」がつきました。

さらに、最初に立ち寄った善光寺門前エリアの町と人が大好きになったので、そちらも企画提案して記事を書かせてもらいました。

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自分のお店を持ちたいあなたに。
個性100%の“小”店街をめぐる旅

伝えたかったのは、「自分のお店を持って、好きなものづくりをして生きる。それは夢物語じゃない」ということ。コピーライターだって「ものづくり」。自分のリアルタイムな気持ちと重ねて書きました。すると、今度は「2,500いいね!」がつきました。

 

そして、「未知の細道」の記事を読んでくださった別の編集者の方が、新たな執筆依頼をくれました。会社を辞めてもなんとかなるもんだなぁと少し自信になりました。ちなみに、小笠原の記事をキッカケに「TravelersBox」も執筆依頼をくれました。大学時代に半年ぐらい海外を放浪していたのですが、そのとき伝えたくても伝えられなかったことを少しずつ言葉にしてみています。

733144118cc2592fa5f11bc8257e250b-708x350@2xお金じゃない何かで恩返しがしたい|旅で問われる人間力

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今はまだ、「ライター」としての文章はあまりうまくないかもしれません。でも、だからこそ、伝えたいメッセージを持って、自分で企画を持ち込んで書くこと。「コピーライター」の視点をハイブリッドさせれば、文学的な文章が書けなくても、旅を伝える仕事ができると実感しています。

そもそも、なぜコピーライターになりたいと思ったのか。それは、

伝えたいことを、
伝えたい人に、
伝えられるようになるため、

なんです。

はじめての海外旅行が中国で、その旅がぼくの進路を決めました。この話については、いずれまた、このサイト「TRAVERING」で書きたいと思っています。

 

さて、この記事やTABIPPOでの講演で伝えたかったこと。

旅にメッセージを。

テーマじゃなくて、メッセージ。まだ誰もやっていない面白い旅をしなくちゃ、なんて悩む必要はないと思うのです。それよりも「何を伝えたいか」。まずは「メッセージ」を明確にすること。

「モノはいらない」とメッセージしたいから「手ぶらでインド」と企画する。クレカとスマホとパスポートだけでインドに行く。記事を書いて発信するなら、「インド人に要注意!アブナイ男の見分け方」よりも「手ぶらの旅は盗まれる心配もありません」が。「カレーすぎる!インドのグルメ7選」よりも「調理器具なしでイケるインドでの非常食7選」のほうが、より面白いかもしれないと思えたり、メッセージが決まるとオリジナリティも出ると思うのです。

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「TABIPPO」の旅大学では、そのための「企画の作り方」をワークショップを交えてお話をさせていただきました。講演や旅のお仕事のご依頼などありましたら「gaccchi@shigaakihito.com」までお気軽にご連絡ください(旅に出ていることが多いので返信が遅れることもありますが)。

ぼくは、これからも、バックパックと「メッセージ」を背負って旅をしていきます。

「TRAVERING」に辿り着いてくれて、しかも、この記事を最後まで読んでくれて本当にありがとうございます。無数の星のようにたくさんあるサイトから、ここまで辿り着いてくれただけでも奇跡ですよね。ぜひ、また読みにいらしてください。そして、どこかの機会でお会いできる日を楽しみにしています。

「え!」が「お!」になるのがコピーです。
志賀章人

 

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