池上彰のフジテレビ「反日韓国報道」について考えること。
2015/06/30
フジテレビの字幕の捏造が問題となっているこの事件。
詳細は、「池上彰のフジテレビ「嫌韓」報道番組で韓国人へのインタビュー字幕が捏造されたとネットで大炎上」にまとめられていますが、インタビューされた女子高生の気持ちになると、立場を問わずいたたまれない気持ちになるのではないでしょうか。
ぼくは以前、こんな新聞広告をつくったことがあります。
新聞広告クリエーティブコンテストという広告賞に応募した広告ですが、今回の問題に紐付けると、こんなコピーが頭に浮かびました。
韓国には行ったことがないのですが、旅が好きでバックパッカーをしていると、韓国人にはよく会います。いい人ばかりでしたが、何より驚かされたのは、同じ英語で話していても、韓国人だけは話している以上のことが伝わること。西洋人や中国人とは単語でしか伝わらない英語が、なぜか文脈まで伝わっていて、こんな英語じゃ伝わってないよなぁと思いながら話しても、「わかる!わかる!」となるので不思議です。それは、韓国人が話す英語にしても同じで、不思議と聞き取れないところまで感じ取れます。簡単に言うと、日本語同士で話しているようにスムーズに対話ができるのです。
日本の大学で韓国語を教えている教授に、その体験を話したところ、文法や発音が同じ単語が多いこと、お互いの国の文化を知っていること以外に、もうひとつ。韓国にも「空気を読む」文化があり、その具合が日本と似ているということも教えてくださいました。
個人的な意見ではありますが、こんなに“分かりあえる”外国人は、韓国人しかいません。僕が出会った韓国人の多くは、歴史は歴史、今は今、とリベラルに考えている人ばかりでした。日本人も、好きとか嫌いとかではなく、テレビの意見を真に受けるでもなく、勉強して、話をして、できることなら現地を旅して。真実とは、自分で考えて見つけるもの。ぼくはそう思っています。