秘密裏の「PRISM」計画。暴露された政府関係者と錯綜する暗闇の思惑！次回「逃亡者は元CIA」！サービスサービスぅ！
2013/08/18
『スノーデン』
その名は一夜にして世界を駆けた。
オバマ米政権が市民の通話履歴やネット上の情報を収集している、と暴露した元CIA職員エドワード・スノーデン氏（29）。大学教育を受けず、米軍特殊部隊に志願した過去があるなど経歴は異色。その後、コンピューターの知識と技能を評価されCIAに雇われ、機密文書にアクセスする機会を得た。09年には民間会社社員として在日米軍基地内の国家安全保障局（NSA）施設で勤務。次第にスノーデンは、市民の個人情報を収集する政権に失望を隠せなくなっていく。声明では同氏の年収は約1200万円～1900万円。あやしい経歴にも見えるが、29才の若さで恋人も家族も職も自宅もすべて投げ打って告発するからには、それなり以上の人格者に思える。
この暴露によって刑事訴追を受ける可能性があるスノーデン。同氏が告白したのは米国の監視プログラム「PRISM（プリズム）」。セキュリティのためとはいえ、政府が市民の通話記録やインターネット上の情報をひそかに収集していたことを明らかにしたとされている。オバマ大統領は「100％の安全と100％のプライバシーを同時に手にすることはできない」とテロ対策のためであると釈明したが真相はいかに。
その後、香港の裁判所で米政府との法廷闘争に臨む意向が明らかに。同氏は、もうひとつの告発を重ねる。なんと、アメリカが香港と中国本土のコンピューターをハッキングしてきたという。そうすることで、香港VS米国という構図の法戦争をマッチメイクしたわけだ。映画みたいな物語が、いま香港で起きている。今後の動向も見逃せない。（2013年6月20日現在）