【バリのりⅡ】バリでバリバリ波にノリノリ!できるのか!? サーフィン合宿1~3日目
2016/11/23
サーフィン合宿1日目
スーーーーーーっと、波の上を滑っていく感覚に顔が思わずほころんだ。
海の上に立つことで見えるはじめての景色。岸に乗り上げるまでの、ほんの数秒の間なのだが、ボードが波をやわらかく割いていくシャリシャワ感、全身の力を抜いて体重を波に委ねられるリラックス感、潮でぬれた身体を向かい風がさらう爽快感。そのすべてが心地い。
インサイドの白い波(スープ)に乗ってボードの上に立ち上がる、そこまではスムーズだった。はじめの1回目こそドボンしたものの、2回目には立ち上がることに成功、その後も成功率80%ぐらいでノリノリだった。
というのも、バリに向かう飛行機の中で黙々と読み続けた本がある。「ドジ井坂のサーフィン・スクール―基本編」。この本に書いてある理論がめちゃくちゃ役に立った。サーフィンをはじめたい人はamazonで購入しておくことを強くオススメする。
とくに「テイクオフ体操」。到着した日の夜にホテルのベッドの上でこの体操を繰り返した。ボードに立ち上がるまでの動作を体得する体操なのだが、これが間違いなく効いた。
そして翌日。1日目のレッスンは自己紹介も早々にはじまった。インストラクターの名前はアリさん。まずは陸上で、ボードに寝そべった状態から立ち上がるまでの「体の動かしかた」を教えてもらう。
アリさんが教えてくれたのは、テイクオフ体操とは微妙に違うものだったが、理論としては同じことを言っているとすぐに分かった。手や足の動かしかたに気をとられるが、大切なのは重心の動かしかた。正確にいえば、いかに重心を動かさないかだ。
もちろん、本で読んだことはそれとしてインストラクターのアリさんの言うことに従うのが絶対だが、ここはバリである。日本で日本人のインストラクターに習うのとはわけが違う。いくらアリさんが日本語を話せるとは言っても「重心」「体重移動」などの細かい言葉は話せない。だからこそ、実践の裏にある理論を日本語で予習しておくと、アリさんの教えがより理解しやすくなるとぼくは思うのだ。
そして、さっそく海へ。インストラクターがボードを後ろから支えてくれて、スープの波が押し寄せたところで、後ろからボードを押してくれる。それによりボディボード状態で波に乗って、ボードが滑り出したところで立ち上がる。この日はひたすらその練習。繰り返していくうちに、立ち上がる動作がコンパクトになっていくのを実感できた。それが、冒頭の顔のほころびにつながったわけである。
サーフィン合宿2日目
実は、1日目も悲惨だったのだが、バリの波はかなり強烈。ガイドブックには「波がよいのは6〜8月」と書いてあるが、それはプロサーファー向けの話。初心者は4月末から5月頭、あるいは9月末から10月頭ぐらいが丁度いいとアリさんは言う。ゴールデンウィークやシルバーウィーク、遅めの夏休みぐらいにぴったり重なる時期だ。
そんなわけで、アリさんも「ちょっと波が強すぎるね」と苦笑い。上級者にとってはいい波なのかな、と思いきや、海にはほとんど誰もいない。暴れ波が間髪おかずに押し寄せてくることで沖に出れないのだ。しかたなく、1日目と同じくインサイドのスープ波で波に乗る練習を重ねていく。
波もいろいろ。ボディーボード状態で波に乗ったら立ち上がると書いたが、その波に乗る感覚やタイミングは、波によって本当にまちまちだ。それが分かったときには、また顔がほころんだ。どんな波でも立ち上がれずにドボンすることは、ほぼ皆無。ぼくは自信に満ちていた。このときは、まだ……。
サーフィン合宿3日目
これまでは波が激しすぎて、干潮に近づく15時から1回3時間(送迎・休憩込み)しか練習できなかった。しかし、この日は波が幾分マシになりそうだということで、朝8時からスタート。こうして写真で見ると、たくさんの人がいるようにも思えるが、バリのクタビーチは5km以上もあり、上級者に迷惑をかけたり、初心者同士でぶつかったりということは、ほぼない。
サーファーの数は増えたとはいえ、沖(アウトサイド)に出るにはまだ波が強すぎる。あくまでインサイドではあるが、後ろから押してもらうこともなく、パドリングで自分で助走をつけて立ち上がる。補助輪がなくなる感じだ。
パドリング。これがぼくにとって鬼門となった。「先天性」と言いたくなるほど不器用な腕の動き(鏡で自分のパドリングを見て驚いた)かつ、力不足で全然前に進まない。そこで、最後の最後で後ろからインストラクターが押してくれる、それによってボードが滑り出して立ち上がることができる。まだ補助輪はとれていなかったのだ。
そこで、15時から本日2回目のレッスンを追加。しかし、波の勢いは激しくなっていて、ボードに立ち上がるのも失敗してドボンが再発。「これまでで一番波が強いですよね」と話しかけると、アリさんは言った。「波は朝と同じぐらいだよ。そう思うのは体力が落ちてるから。1日2回レッスンするなら、あんまり時間をおかないで、続けてレッスンしたほうがいいかもしれないね」
自分では気づかなかった。それほどまで力が落ちていたのがショックだった。1日2回のレッスンより、1日1回のレッスンで集中したほうが上達の近道かもしれない。ハーフタイム休憩で、残りのハーフタイムは明日のレッスンにまわしてもいい?とアリさんに聞くと快く受け入れてくれた。
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