なぜ、絶景ブームなんだろう。
2014/11/26
なぜ絶景ものが流行っているのか?
旅行者数は減っているのになぜ?
ネットで見て満足しているだけ?
いや、本などを見て実際に出かける人も増えているはずだ。
「絶景ブーム」が旅行者数減の解決法になっているとすれば、それはなぜか。
海外旅行といえば、パリやローマ、ロサンゼルス。
国内旅行でいえば、京都や沖縄、あとは温泉ぐらい。
これらの旅行先は、年配者たちの古くからの旅行先であり、
今の若者にとっては、幼年時代に親に連れられて旅行したことがある場所。
つまり、若者たちにとって目新しさがなく、
お金を自分で払ってまで行く価値のなかった旅行というものに、
「気づき」を与えたのが詩歩さんの「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」をはじめとする「絶景ブーム」なのではないかと思うのである。
そして、絶景本には必ず「行き方」が予算も含めて書かれている。
ここから生まれる「一枚の写真に惹かれて、実際に来てしまった!」というストーリー。
これはFacebookにあげたくなるし、誰が見てもいいね!も押したくなる話だ。
これは、従来型の旅でもなく、目的地の写真を撮りにいく旅でもなく、
Facebookで友達が行ったことがない場所に行っちゃう自分をブランディングするための旅。
といえば、批判もあるだろうけど、何もFacebookじゃなくても、
「竹田城って知ってる?日本のマチュピチュって言われてるらしくて行っちゃった!」
なんて会話がリアルで行われたりしていて、その「行ったよ!」と言える快感が、
今まで旅行をしなかった若者たちの背中を押したのではないかと思うのです。