TRAVERING

なぜ旅に出るのか?そこに地球があるからさ。

「竜血樹」でキャンプファイヤー!〜伝説の島に伝わる「竜の血」を入手せよ〜

      2015/05/29

いわば、ファイナル・ファンタ島。

イエメンのアデン県、インド洋に浮かぶその島は、むしろソマリアのほうが近い。世界遺産に登録されているが、1999年までは外国人が立ち入りできない秘境だったという。近年の絶景ブームで随分知られるようになったが、実際に行ったことがある人はウユニのように多くはないだろう。話題の海賊エリアにあり危険度RED!と思いきや、治安はそう悪くないという。首都サナアから週1で飛行機が飛んでいるというが、現在ではイエメン全土で退避勧告フル警報。ぼくは8年前にイエメンに訪れたことがあり、本来の平和さは身を持って知っているものの、今は政情が落ち着くことを祈るほかない。

ソコトラ島

 

グーグルアースで見る限り、こんなに枯れた島はないと思えるくらいの砂漠島。洗濯物が30分で乾くなんて、どれだけ乾燥しているのか。写真で見ても、あからさまに過酷。海賊たちが見向きもしないのは、そのせいか。とくに5~8月は強風がキツすぎて観光すらできないレベルだという。だからこそ、「インド洋のガラパゴス」「地球上で最も地球に見えない島」「ナメック星」などと言われ続けているのかもしれないが、その生態系はまさに奇抜。

その中でも、ひときわ目を引くのが「竜血樹」。そこから採れるシナバル(“赤い樹脂=竜血”)は血のように赤く、古代から薬品や染料として使われ、『赤い金』と呼ばれるほどに重宝されていたという。そのシズクを集めれば、魔王の呪いによってカエルに変えられてしまった王子も、本来の姿を取り戻しそうではありませんか。

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幹なのか、枝なのか、キノコなのか。傘のように広がる木々は、中が真空になっているという。乾燥がやばいソコトラでは、これまたよく燃えるらしい。BBQだけじゃなく、秘島でキャンプしながら、竜血樹でキャンプファイヤー!をしてみたい。

 

醜いボトルツリーの美しい花

もうひとつヘンテコなのが「ボトルツリー」。うっかり調べるとモンスター化して襲ってきそうではないか。なんとなくBGMはFF8の「The Man with the Machine Gun」。醜い幹とは裏腹に、その花はとても可憐。愛嬌があるこの木を、生で一目で見て見たい。

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世界の終わりが訪れたとき、地球最後の人類として目を覚ましたとしたら。そのときに見る風景は、きっとソコトラ島。パーティーを組んでファイナルファンタジーのコスプレ写真でも撮りたいものである。

ためになるリンク
西遊旅行:http://saiyu.co.jp/special/mideast_asia/yemen/midokoro/socotra/index.html
世界ぷらぷら:http://www.sekai-purapura.com/diary/03mid_east/yemen02.htm

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