TRAVERING

なぜ旅に出るのか?そこに地球があるからさ。

ボクの黒歴史と、中東の黒歴史。

      2015/11/20

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中学生のころ、「モンスターコレクション」というカードゲームが学校で流行っていた。1,200円ぐらいの「デッキ」を買って、400円ぐらいの「ブースターパック」を買い足して、強いカードを集めていく。まぁ、よくあるカードゲームだ。

学校でクラスメイトに勝つためには、コツコツと買い足して、強いカードを集めるしかないのだが、自分のお小遣いを減らしたくない僕は「弟」を利用することにした。

「モンスターコレクションおもしろいよ?」「むしろなんでやらないの?」「デッキを買えば勝負してやるよ?」そんなことを言い続けて、弟をその気にさせていく。そのへんのノウハウはこれまでの兄弟関係ですっかり心得たものだ。

そして、まんまと「デッキ」を購入した弟。優しいふりしてルールを教えてあげながらも、圧倒的に勝つ。経験も持っているカードの数も違うのだから当然なのだが、「兄は強い」そんな印象を刻みつける。そして、「交渉」をはじめるのだ。

「そのカード、お前のデッキには合わないよ。もっと強いこのカードと交換してあげる」そんなことを言いながら、お目当ての強いカードを巻き上げていくのだ。経験が浅い弟は、そのカードが持つ本当の強さに気づかない。それをいいことに骨抜きにしてしまうのだ。結果的に、僕は自分のお金を使わず、弟に弟のお金を使わせながら、強いカードを手に入れていった。

 

どうしてこんな話をしているかというと、中東問題がこれとそっくりだから。この記事を読んでみてほしい。

中東問題がどうしてこうなったか歴史的経緯がよく分かるまとめ

欧米は強者の立場から、弱者をコントロールして利権を得てきた。それが、今のひずみを生んでいる。日本もアジアに対して利権を得ているはずだ。それらは兄である僕が弟にしていたことと変わらないのである。人間がやることなんて、どうしようもなく同じ。

奪ったカードを今さら返しても弟は喜ばないだろう。今の価値に置き換えて、誕生日プレゼントを贈るなり、女の子を紹介してやるなり、するべきなのだ。中東問題も、その土地が誰のものかという奪ったり返したりではなく、パレスチナの建国記念日にイスラエルが贈り物をするなり、そういうことが大切なのではないかと思うだった。

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