TRAVERING

なぜ旅に出るのか?そこに地球があるからさ。

モノを捨てよ世界へ出よう/高城剛

   

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世界を体感することを強く説いている。それも、旅ではなく、滞在することが大切だという。思えば、ぼくは旅にこそ出ていても、一箇所に長く滞在したことがない。カンボジアやバングラデシュのNPOで数週間ほどお世話になったり、もう8年も前になるがフィリピンで1ヶ月ほど語学学校に行っていたこともある。しかし、どれも旅人に毛が生えた程度で、当事者として「暮らし」てはいない。暮らしと言えるかどうかは、「その国で働いているか」だと、ぼくは考える。海外で働いたことがないという点に小さなコンプレックスを感じるとともに、高城さんが勧めていた「3ヶ月の滞在」というのをしてみたくなった。

まずは、英語が必要だが、当て無し&一文無しでハワイにでも行ってみようか。短い期間だったがフィリピンの語学学校で、英語を学ぶのに必要なのはとにかく話し続けることだと知った。座学やレッスンめいたものよりもだ。そこで、ハワイを3ヶ月間、その日暮らしで雇われるがままに働いていたら、十分に話せるようになるのと思うのだ。

2012年の本だが、ここで描かれている日本の問題点はいまだ何一つ解決されていない。そのことに危機感を覚えるとともに、書かれていることの真実味を強調する。自分をふくむ若者たちよ、世界へ出よう。

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