TRAVERING

なぜ旅に出るのか?そこに地球があるからさ。

僕らはまだ、世界を1ミリも知らない/太田英基

      2014/12/12

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僕が大学生だったころ、岩本悠さんの「流学日記」という本に出会った。そして、ユーラシア大陸横断の旅に出た。一冊の本によって、人生が大きく動き出した。それと同じように、この本を読んで旅に出て、人生をギアチェンジする大学生が増えるのではないだろうか。そんな、心と体をつき動かしてくれる言葉がたくさんありました。

「あなたの頭の中にある地図は、世界地図ですか?」
この書き出し、いいなぁ。こうしてそれぞれの章のタイトルには必ずQがついている。これが人を動かす理由のひとつかもしれない。

本当のパスポートは、英語なのかもしれない。
旅に出ると決めてから、太田さんは「25歳からでも英語はなんとかなると証明したい。」と決心し、3ヶ月で日常会話以上に辿り着いていたようだ。「日本人がシャイと言われるのは、英語力が足りなくて何を言っているのか見失ってしまう人が多いせい」「日本人が英語を話せないのは、話せなくてもいい仕事に就けるから」という話もおもしろい。

ラスベガスにいたホームレスの看板
こう書いてあったそうだ。おもしろい。
「私はホームレスだが、希望を失ったわけではない。賭けるなら私に賭けなさい」

世界の有給消化率を知っていますか?
1位はブラジルとフランスで100%、最下位が日本で39%(エクスペディア有給休暇、国際比較調査2013)。これは知らなかった。太田さんが旅先で会った人にこう言われたという。「日本人は本当にすごいよ!中米で出逢う日本人旅行者はみんな1年とかの期間で世界一周をしてるんだから!うらやましいよ!僕なんか1年に1ヶ月しか休めないからさ〜」勘違いですが、そう思われるのも無理ありません。日本人の働き方は特殊なのだ。「この数十年さっぱり変わらない日本の働き方を、僕らの世代で変えていきたいと強く思った。」という言葉に深く共感する。

バックパッカーをした人だけが実感できる感情。
「“日本人である”という、絶対的な豊かさを知っていますか?」僕も旅をしてそれを知った。「世界遺産に感動しないのは、一番のベストコンディションの天候時に、一流カメラマンが撮影しているのを見過ぎているから。」ロンプラなど外国人のガイドブックは文字が多く、写真が少ない。だからイメージだけが膨らむようにつくられている。日本のガイドブックは、確かにやりすぎなのかもしれません。

日本ってどんな国なの?と聞かれたらどう答える?
英語を話さない国。話さなくて成立するほど、成熟していて力のある国。でも、その裏にはハードワークがある。人口1億3000万人で、アメリカや中国と張り合ってるんだから、何倍働いていることか。この本を読んでいると、そういうことを伝えてみたいと思った。

マネしたい素敵な別れ文句
See you, someday, somewhere, somoehow, in this small world!
(いつかまた、この小さな世界の何処かで、どうにかして再会しよう!)

⚫︎行きたくなった場所
ボリビアで行きたい
コロニアオキナワ、コロニアサンファン長澤さん

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